産後ケアの利用条件と料金は?伊豆13市町で誰が・いくらで使える?

退院して10日ほど。
授乳が2〜3時間おきに続いて、まとまって眠れた日がない。
家族は昼間仕事でいない。
母子手帳と一緒にもらった紙に「産後ケア」とあった気がする。
でも、自分が使っていいのか、いくらかかるのか、どこに電話すればいいのかがわからない。
この記事は、そんな夜にスマホで調べている人に向けて書いています。

結論:産後ケアの利用条件は、出産後1年以内の母子で「体調や育児に不安があり、支援が必要」なことです。
住んでいる市町に申し込んで使います。
料金は課税世帯で日帰り500円〜2,200円、宿泊は1泊2,000円〜6,400円です。
非課税世帯は半額か無料です(料金を公式ページで確かめられた5市町・2026年11月7日時点)。

この記事を書いた人:いずっこ編集部(伊豆の子育て窓口を確かめている編集部。
運営:株式会社峰・静岡県熱海市)。
対象・料金・申し込み方は、伊豆13市町の公式ページで2026年11月7日に確かめました。

おくるみに包まれた赤ちゃんの足

目次

産後ケアとは?利用条件と料金の決まり方

産後ケアとは、出産後1年以内のお母さんと赤ちゃんに、市町が心身のケアや育児のサポートをする事業のことです。
病気を治す医療ではなく、休むこと・授乳や育児の相談をすることが中心です。
使えるのは住民登録のある市町の事業で、申し込み先も住んでいる市町になります。

法律で決まっている「市町の事業」

産後ケアは、母子保健法の第17条の2で、市町村が行うよう努める事業として定められています。
条文は、出産後1年を経過しない女性と乳児のうち、産後ケアを必要とする人を対象にしています。
出典はe-Gov法令検索 母子保健法です(2026年11月7日確認)。

こども家庭庁の情報サイトも、対象を「出産後1年以内のママと赤ちゃん」としています。
そのうえで、心身のケアや育児のサポートをする事業と説明しています。
出典は健やか親子21 産後ケア事業を利用したい方です(2026年11月7日確認)。

3つの型:宿泊・日帰り・訪問

母子保健法は、産後ケアのやり方を3つに分けています。
施設に短い期間泊まる型、施設に通う型、自宅を訪問する型です。
伊豆の市町では、次の呼び方が使われています。

型 伊豆の市町での呼び方 受けられる内容の例
宿泊型 ショートステイ 産科や助産院に母子で泊まり、休養と授乳・育児の相談
日帰り型 デイケア・デイサービス 日中に施設へ通い、食事と休養、育児相談
訪問型 アウトリーチ・育児支援訪問 助産師が自宅に来て、授乳ケアや育児相談

受けられるケアの内容は、施設によって違います。
夜の授乳や赤ちゃんの見守りをどうしてもらえるかは、申し込むときに聞いておくと安心です。

「家族がいるから使えない」とは限らない

伊豆の市町の公式ページは、対象を「体調や育児に不安があり、支援が必要な人」という書き方にしているところが多いです。
たとえば伊豆市は「お母さんの体調や育児に不安があること」を条件に挙げています。
家族と同居しているかどうかを条件として書いていない市町もあります。

一方、河津町は「日中に母子だけになる」ことを条件の1つに挙げています。
条件の書き方は市町ごとに違うので、迷ったら申し込む前に窓口へ電話して聞くのが確実です。

「眠れない」「授乳がうまくいかない」「ひとりで見るのが不安」と感じたら、使えるかどうかを窓口に聞いてみてください。
対象になるかは市町が判断します。

使えない場合もある

伊豆市・下田市・松崎町などの公式ページは、お母さんか赤ちゃんに医療行為が必要な場合は利用できないとしています。
三島市と函南町は、健診の日や予防接種の当日・翌日も使えないと書いています。
熱がある、傷が痛むなど体の具合が心配なときは、産後ケアより先に出産した病院や小児科に相談してください。

伊豆13市町の産後ケア早見表(2026年11月7日時点)

伊豆13市町の公式ページを1つずつ開き、書いてあることを表にしました。
料金は、課税世帯が1回(宿泊は1泊2日)で払う自己負担の額です。
「記載なし」は事業がないという意味ではなく、ページの本文に書かれていないという意味です。

料金を公式ページで確かめられた5市町と伊東市

市町 宿泊型 日帰り型 訪問型 非課税世帯
沼津市 6,400円(1泊・4食) 標準2,200円、短時間2,000円 800円 半額
伊豆市 3,000円(1泊2日) 4時間以上2,000円、4時間未満1,000円 1,000円 半額
函南町 医療機関2,800円、助産院2,100円 医療機関1,400円、助産院700円 助産師の訪問は無料 無料
下田市 5,000円(税抜・4食) 1,680円(税抜・2食) 記載なし 無料
河津町 2,000円(4食) 500円(2食) 記載なし 無料
伊東市 医療機関型は記載なし ホテル型は当日に現金で支払い 記載なし 記載なし

伊東市は、料金をページの本文に書いていません。
ホテル型デイサービスは「自己負担額を当日に現金で払う」と書かれていますが、金額は載っていません。
表に入れたのは、ホテル型という伊東市ならではの型があるためです。

表は次の公式ページで確かめました(いずれも2026年11月7日確認)。

– 沼津市 産後ケア事業(料金は令和8年4月1日から変更)
– 伊豆市 産後ケア事業
– 函南町 産後ケア事業「ママお助け隊参上」
– 下田市 産後ケア事業(ページの更新は2024年11月)
– 河津町 産後ケア事業
– 伊東市 産後ケア ホテル型デイサービス

対象の月齢と日数の上限

市町 赤ちゃんの対象 日数・回数の上限
沼津市 施設による(生後2か月未満などの施設あり) 記載なし
三島市 退院後、対象児は施設による 記載なし
函南町 宿泊は生後2か月未満、日帰りは4か月未満(条件により1歳未満) 宿泊4泊、日帰り2日、訪問と短時間型は合わせて6回
熱海市 記載なし 記載なし
伊東市 産後1年以内(ホテル型は利用日に1歳未満) 医療機関の宿泊・日帰りは合わせて7回
伊豆の国市 出産後1年以内(条件あり) 記載なし
伊豆市 12か月未満(宿泊は6か月未満) 全部の型を合わせて10日
東伊豆町 町のページに案内が見つからず 記載なし
河津町 生後4か月未満 宿泊は6泊7日まで
下田市 産後1年未満 宿泊は6泊7日まで、日帰りは2日まで
南伊豆町 町のページに案内が見つからず 記載なし
松崎町 生後12か月未満 記載なし
西伊豆町 生後4か月未満 記載なし

河津町・西伊豆町は生後4か月未満、函南町の宿泊は生後2か月未満が対象です。
月齢の上限が早い町では、出産前か退院の直後に相談しておくと間に合います。


東伊豆町と南伊豆町は、2026年11月7日の時点で町の公式サイトに産後ケアの案内ページを見つけられませんでした。
事業がないという意味ではないので、町の保健の窓口に聞いてください(電話は下の「伊豆で相談できるところ」に書いています)。
三島市・松崎町・西伊豆町は、料金を案内のチラシ(PDF)で知らせています。
熱海市と伊豆の国市はページの本文に料金がないので、窓口で確かめてください。

申し込みは「使う日より前」に、住んでいる市町へ

産後ケアは、施設に直接予約するのではなく、まず住んでいる市町に申請するのが基本です。
下田市・河津町・三島市は、市町の承認や利用券を受けてから施設と日にちを決める流れです。
出産前に申請できる市町もあるので、妊娠中に一度聞いておくと産後があわてずに済みます。

伊豆の市町の申し込み方

市町 申し込み方(公式ページから)
沼津市 オンライン申請ができる(窓口・郵送も可)
三島市 利用希望日の原則2週間前まで、妊娠中の申請も可、年度ごとに申請
伊東市 ホテル型は利用希望日の7日前までにフォームか電話で申し込み
伊豆市 子育て支援課に希望日を伝えて予約し、申請書を出す
函南町 こども家庭センターで面談をしてから申請書を出す
下田市 出産後すぐ使いたいときは出産前に相談・申請
河津町 申請書を出し、承認の通知が届いてから施設に連絡
熱海市 市外で使って払い戻しを受けるときは利用日より前に連絡

三島市・伊豆市・河津町・熱海市などは、使う前の申請や連絡を求めています。
使う日が決まる前に、住んでいる市町の窓口へ連絡してください。

同じ施設を、いくつもの市町が使っている

伊豆の産後ケアは、市町の外の施設を使うことがよくあります。
たとえば伊豆市の桃太郎助産院は、伊豆市・三島市・沼津市・松崎町の公式ページに施設として載っていました。
順天堂大学医学部附属静岡病院(伊豆の国市)も、沼津市・三島市・伊豆市の一覧に入っています。

料金や回数の決まりは、施設ではなく住んでいる市町の決まりで変わります。
施設を選ぶ前に、住んでいる市町の実施施設の一覧に載っているかを確かめましょう。
施設によっては「当院で出産した人のみ」という条件もあります。

里帰り出産のときは

里帰り先で産後ケアを使いたいときの扱いは、市町によって違います。
熱海市は、市外の自治体や医療機関で産後ケアを使った人向けに「償還払い」の仕組みを設けています。
償還払いとは、いったん自分で払い、あとで市に申請して払い戻しを受ける方法のことです。
出典は熱海市 産後サポート・産後ケア事業です(2026年11月7日確認)。
ほかの市町の人は、里帰りの前に窓口へ聞いておいてください。

伊豆ならではの産後ケア:温泉・ホテルを使う型

伊豆には、温泉地の宿泊施設を使った産後の支援があります。
病院や助産院とは違う雰囲気で休めるのが特徴です。
ここでは公式ページで確かめられた3つを紹介します。

伊東市:産後ケア ホテル型デイサービス

伊東市内のホテルで、助産師・看護師のサポートを受けながら日中に休む事業です。
利用日に赤ちゃんが1歳未満であることが条件で、基本は母子同室です。
申し込みは利用希望日の7日前までに、伊東温泉旅館ホテル協同組合へフォームか電話(0557-37-2011)でします。
空室の状況によっては希望の日に使えないこともあります。

熱海市:保養型産後ケア「リフレッシュママ」

熱海市の保養型の産後ケアで、骨盤ケアやマッサージ、ランチなどがあります。
熱海市はこのほかに、産科医療機関でのショートステイ・デイケアと、助産師による無料のおっぱい相談会も案内しています。
問い合わせは健康づくり課 健康づくり室(0557-86-6294)です。

伊豆の国市:ママのためのこころ湯る~り講座

産後ケア事業とは別の講座ですが、伊豆の国市には温泉を使った産後の講座があります。
おおむね生後4か月から1歳未満の赤ちゃんとママが対象で、天坊・ニュー八景園を会場に年4回、予約制で実施されます。
赤ちゃんは託児してもらえます。
出典は伊豆の国市 出産・子育てです(2026年11月7日確認)。

今日できること:窓口に電話する前の5つのメモ

今日できる一歩は、住んでいる市町の窓口に電話することです。
何を聞かれるかがわかっていると、電話はずっと短く済みます。
電話の前に次の5つをメモしておきましょう。

メモしておくこと 理由
出産した日と赤ちゃんの月齢 対象の月齢を過ぎていないかを確かめるため
使いたい型(宿泊・日帰り・訪問) 型によって施設と料金が変わるため
希望の日と候補の施設 空きの状況を確かめてもらうため
いま困っていること 睡眠・授乳・気持ちなど、合うケアを選んでもらうため
世帯の課税の状況 非課税世帯は半額や無料になる市町があるため

このメモの項目は、伊豆13市町の公式ページに書かれた条件と手続きをもとに、いずっこ編集部がまとめました。
家族が代わりに電話して聞いてもかまいません。

ひとりで見る時間が長くてつらいときは [ワンオペ育児に疲れたときの相談先は?](/?p=278) も読んでみてください。
気持ちの波が大きいときは [産後のイライラで夫にあたってしまうのはなぜ?](/?p=267) に、相談先を書いています。
パートナーに読んでもらうなら [妻の産後うつのサインは?](/?p=253) がおすすめです。

伊豆で相談できるところ

産後ケアの申し込みは、住んでいる市町の母子保健の窓口が受け付けています。
北部・中部・南部の窓口を、市町名つきで挙げます(2026年11月7日に公式ページで電話番号を確認)。

熱海市:健康づくり課 健康づくり室(産後サポート・産後ケア事業)

療養型(ショートステイ・デイケア)、訪問型、保養型「リフレッシュママ」、助産師のおっぱい相談会(無料)の窓口です。
市外で使ったときの償還払いの相談もここです。
電話は0557-86-6294です。
熱海市 産後サポート・産後ケア事業

伊東市:子育て支援課 母子保健係

助産師の自宅訪問、医療機関のショートステイ・デイサービス、ホテル型デイサービスの3つを案内しています。
電話は0557-32-1582です。
伊東市 産後のママを支援する「産後ケア事業」

三島市:みしまめっこ相談(産前・産後包括相談センター)

妊娠中から産後1年程度の人が、三島総合病院の助産師にビデオ通話・メール・電話で相談できます。
受付は月曜〜金曜(祝日・年末年始を除く)の14時〜16時で、電話は055-975-3572です。
産後ケアの申請は健康づくり課(055-973-3700)です。
三島市 みしまめっこ相談

沼津市:こども家庭センター(こども未来創造課)

ショートステイ、デイサービス(標準・短時間)、助産師の育児支援訪問の窓口です。
オンラインでも申請できます。
電話は055-951-3687です。
沼津市 産後ケア事業

伊豆市・伊豆の国市・函南町の窓口

中部の3市町の窓口は次のとおりです。
函南町では、こども家庭センター「Helloあかちゃんおひさまルーム」が相談を受けています。

市町 窓口 電話
伊豆市 子育て支援課 こども家庭センター 母子保健 0558-72-9850
伊豆の国市 健康づくり課(韮山福祉・保健センター) 055-949-6820
函南町 健康づくり課(保健福祉センター内) 055-978-7100

伊豆市 産後ケア事業

賀茂地域(下田市・河津町・松崎町・西伊豆町・南伊豆町・東伊豆町)の窓口

市町 窓口 電話
下田市 市民保健課 健康づくり係 0558-22-2217
河津町 健康増進課 健康係 0558-34-1937
松崎町 健康福祉課 0558-42-3966
西伊豆町 健康福祉課 健康係 0558-52-1116
南伊豆町 健康増進課 0558-62-6255
東伊豆町 町役場(代表)から健康づくり課へ 0557-95-1100

南伊豆町と東伊豆町は、産後ケアの案内ページが見つからなかったため、母子保健を受け持つ課の番号を載せています。
ほかの子育ての窓口は [伊豆の相談窓口](/soudan/) と [市町ごとの一覧](/town/) から、上の子を預けたいときは [伊豆の預け先](/azukeru/) からたどれます。

赤ちゃんの急な具合の悪さは #8000、命にかかわるときは119

産後ケアは、病気を診てもらう場ではありません。
夜間や休日に赤ちゃんの具合が急に悪くなり、受診するか迷ったときは、静岡こども救急電話相談の#8000に電話してください。
毎日24時間つながり、ダイヤル回線やIP電話からは054-201-9910です(令和6年10月1日から)。
出典は静岡県 静岡こども救急電話相談(#8000番)です(2026年11月7日確認)。

赤ちゃんでもお母さんでも、命にかかわると感じたときは迷わず119番に電話してください。

よくある質問(FAQ)

産後ケアは誰でも使えますか?

住んでいる市町に住民登録があり、出産後1年以内で、体調や育児に不安がある母子が対象です。
対象の月齢は市町によって違い、河津町・西伊豆町は生後4か月未満です。
伊豆市・下田市などは、医療行為が必要な場合は使えないとしています。

産後ケアの料金はいくらですか?

伊豆で公式ページに料金が載っている市町では、課税世帯の日帰りが500円〜2,200円です。
宿泊は1泊2,000円〜6,400円です(2026年11月7日時点)。
非課税世帯は半額か無料になる市町があります。

家族と同居していても産後ケアは使えますか?

使える場合があります。
伊豆の多くの市町は「体調や育児に不安があり、支援が必要な人」を対象にしています。
ただし河津町は「日中に母子だけになる」ことを条件に挙げているので、住んでいる市町で確かめてください。

産後ケアはいつ申し込めばいいですか?

使う日より前に、住んでいる市町へ申し込みます。
三島市は原則2週間前まで、伊東市のホテル型は7日前までです。
三島市や下田市のように、出産前に申請・相談できる市町もあります。

里帰り先でも産後ケアを使えますか?

市町によります。
熱海市は、市外で使った人が払い戻しを受けられる償還払いを設けています。
ほかの市町の人は、里帰りの前に窓口へ確かめてください。

まとめ:産後ケアは「つらい」と感じたら使っていい市町の事業

産後ケアは、出産後1年以内の母子が、住んでいる市町に申し込んで使う事業です。
伊豆では宿泊・日帰り・訪問のほか、伊東市のホテル型や熱海市の保養型もあります。
料金は課税世帯で日帰り500円〜2,200円、宿泊1泊2,000円〜6,400円です。
非課税世帯は半額か無料の市町があります(2026年11月7日時点)。

対象の月齢が生後4か月未満の町もあり、申請は使う前に必要です。


今日できる一歩は、上のメモを書いて、住んでいる市町の窓口に電話することです。
「使えるかどうかわからない」という相談のままで大丈夫です。
赤ちゃんの急な具合の悪さで迷ったら#8000、命にかかわるときは119に電話してください。

あなたの地域の相談先・情報

住んでいる地域を選ぶと、その地域の窓口や施設のページが開きます。

急な病気で迷ったら #8000(小児救急電話相談・毎日24時間)。

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この記事を書いた人

地域ごとの子育て情報ネットワーク「kocco(コッコ)」の編集部です。運営は静岡県熱海市の株式会社峰。子育て支援センター・一時預かり・手当などの情報は、各市町や施設の公式ページで確かめて載せ、確かめた日を書いています。親の体験談はつくらず、医療の判断はしません。急な病気で迷ったら #8000(小児救急電話相談)へ。

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